相場に勝つための心理学その6 プロスペクト理論



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プロスペクト理論とは、得の領域では低い確率を高く見積もり、
損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より
過大に見積もってしまう人間の行動パターン
です。

ここで2つの例題を出します。AかBどちらかを選んで
みてください。


質問1 あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が
提示されたものとする。

選択肢A 100万円が無条件で手に入る。

選択肢B コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、
裏が出たら何も手に入らない。


質問2 あなたは200万円の借金を抱えているとします。
そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

選択肢A 無条件で負債が100万円減額され、負債総額が
100万円となる。

選択肢B コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除
されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。



質問1は、どちらの選択肢も手に入る金額の期待値は
100万円と同額です。

にもかかわらず、一般的には、堅実性の高い「選択肢A」を
選ぶ人の方が圧倒的に多いとされている。

質問2も両者の期待値は−100万円と同額です。

安易に考えれば、質問1で「選択肢A」を選んだ人ならば、
質問2でも堅実的な「選択肢A」を選ぶだろうと推測される。


しかし、質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての者が、質問2では
ギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されている。

これはちょっと考えれば、確実に減額されるAのほうが
いいはずです。

なぜそうなるかと言えば、人は負けるのが嫌いという
心理、マイナスを早くゼロにしたいという心理があります。


簡単に言いかえれば、人は「儲けたい」という欲望があると同時に
それ以上に「損したくない」という本能があるのです。


そのために、少し冷静になって考えればわかる質問2の答えが、
Bの選択肢のほうが多いという結果をもたらします。


もしこれが100万円ではなく10万円ならば、回答率に差が
出るかと思いますが、人はマイナス面についてはプラス面よりも
精神的な負担を大きく感じるのです。

私の所に届く相談内容も、儲かったことよりも、含み損を
抱えて悩んでいる人のほうが深刻です。

投資をする人ならば誰でも損をしたくありません。

過大なリスクを取るなど、投資家として最もしてはならいこと
ですが、投資家も人間ですから、損が現実化することを恐れる
あまり、いつしか一発逆転のような勝ちの割合が低い大きな
リスクに飛び込んでいきます。


そこに待っているのはゴールではなく、さらに続くアリ地獄への
入り口なので気をつけてください。

特にFX投資の場合は、負けたくないという投資家心理と、
レバレッジが逆に働き、大損の後に更に大損を重ね、数か月、
数年の利益が一瞬にしてなくなり破産までノンストップで
突っ走っていきます。


自分の思っているような展開にならなかった場合は、理由は
どうあれ、一旦損切りをして損を確定させることが最も重要です。

他にも違う質問内容で、面白い例があります。


認知心理学者、カーネマンとトヴェルスキーが実施した実験で、
不特定多数の人に

「30万円が手に入るか、40万円が手に入る確率が80%
あるもの、どちらがいいか?」
という問いかけをします。

ほとんど全員が30万円をもらう方を選んだそうです。


しかし、この質問の内容を反転して

「あなたが40万円の損害賠償を訴えられた。ただちに30万円を
払って示談するか、負ける確率が80%の裁判に訴えるか?」


という質問も実施したそうです。


この2つの質問は、どちらも確率的には同じです、
違いは得するか損するか、の違いだけです。


しかし、後者の質問はなんと大多数の人が示談を払うのを拒否し、
裁判に訴えると回答したそうです。


ここから何がわかるか?

それは、人の利益と損失に対する態度、行動の
違いを知ることができます。


一つ目の例題は、利益を確定させるときの心理状態、二つ目の例題は
損失を確定させるときの心理状態に似ています。

ここからわかることは人は利益を確定させやすく、損失はなるべく
先送り、もしくは何とかひっくり返そうという心理が働いているのです。


よく読んでみると、とても面白い例ではないでしょうか?


その7 暴騰と暴落の投資家心理へ


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