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トランプタワー


米国大統領選挙はトランプ氏が勝利しました。


11月9日の株式市場は開票しているリアルタイムでの時間帯だっ
たため、開票状況とともに乱高下。


結局、日経平均株価は終値でマイナス900円を超えて終了いたし
ました。
  

その後、トランプ氏の勝利が決まった後、米国の株価がどこまで
下がるのかに注目が集まりましたが、大半の予想に反して米国株
市場は上昇となりました。


翌日、10日の日経平均株価は、この記事を書いている時点で900
円以上上昇しており、9日の下げは一体何だったの?という状況
です。



「クリントン氏が優勢という報道にも関わらず、開票が始まると
トランプ氏がリード。」


「大統領が決まった後はリスク回避の動きから、米国株は大幅下
落必至と思われたが、上昇した。」


多くのメディアや専門家が予想していた真逆の結果となり、個人
投資家の皆様はビックリされたと思います。


なぜ、こんなことが起こるのか?


それは、ブラックスワン理論で説明できます。


従来の知識や経験からは予測できない極端な現象や出来事が発生
し、多大な影響を与えることを「ブラックスワン理論」と呼びま
す。


理論の由来は元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシー
ム・ニコラス・タレブ氏が、2006年に刊行した著書「ブラックス
ワン」で説明したのが始まりです。


今まで全ての白鳥が白色と信じられていましたが、オーストラリ
アで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が大きく崩れ
る出来事が起こりました。


タレブ氏は、この出来事を元に確率や従来からの知識、経験では
予測できない極端な現象が発生し、その現象が多大な影響を与え
ることを「ブラックスワン理論」と呼びました。


今回の米大統領選の結果や、6月に発生した英国のEU離脱に伴う
株価の乱高下もブラックスワン理論で説明可能です。



次のブラックスワンはいつ、どこで起こるかは誰にもわかりませ
んが、下がるタイミングを予想するのではなく、


下がってしまった場合、どの株を購入、または買い増しするのか?
という対策を常に立てておきましょう。



続いてトランプ大統領誕生で考えられる、今後のシナリオについ
て。


過激発言が特徴だったトランプ氏ですが、その中でも気になる発
言が日本に対する輸入関税を上げるという内容です。


日本が牛肉に38%の関税をかけるなら、我々も日本の自動車に38
%の関税をかける。(ネブラスカ州の演説にて)


トランプ氏は日本から輸入する車にかける関税が2.5%であるこ
とについて触れ「日本から何百万台も自動車が流れ込んでいるが、
ほとんど関税がかかっていない」と主張しています。


今後、具体的にどう行動していくのか注視する必要があります。


9日の株価が900円以上も急落した要因の一つに、日経平均株価を
構成する主要銘柄が、国際優良株中心ということが挙げられます。


国際優良株とは、世界中に商品やサービスを販売している日本を
代表するような知名度の高い会社のことですが、輸出シェアの一
番大きい貿易相手国は米国になります。


「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」という格言が
あるように、米国のGDPは日本の約4倍もあるため、あなたが思っ
ている以上にインパクトは大きいです。


今後は、トランプ大統領の関税に関する発言に注目してください。


最後。資産運用に関して私からの提案です。


今後、国際優良株や輸出で利益を稼ぐ企業の大半は、新大統領の
発言で株価や為替相場、業績が大きく動くはずです。


そのため、国際優良株への投資をやめて、様子見する。


もしくは投資ウェイトを下げていきましょう。


日本株の投資信託を保有している人も同じです。


投資信託に組み入れている株式はインターネットで閲覧できたり、
資料を取り寄せることができます。


多くの投資信託は、国際優良株への投資比率が大きいため、一部
を解約するなど検討してみましょう。


関連ブログ記事  アメリカ大統領選挙と今後の運用方針


大統領選直前、11月8日の記事ですが、これをきちんと読んでいた
読者様は、9日に乱高下でチャンスを掴めたはずです。


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